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matsuda yasumasa

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松田やすまさブログ

『通学路等の生活道路用柵』の必要性について

2021.09.03

今日お越しいただいた団体の中から「全国道路標識・表示業東京都協会」の要望から

『通学路等の生活道路用柵』の必要性について

3月まで小学校のPTA会長を務めていたこともあり、子供たちの通学路の安全に強く関心を持って取り組んでいます。要望時間は各団体20分程度で質疑まで行うため、終わってから次の団体のあいさつ中に更に詳しく廊下でお伺いしました。

まず、今あるほとんどの柵は自動車が突っ込んできたときに耐えうるものではないということ。これでは子供たちの安全性は確保できません。

道路の柵には大きく分けて2種類あり、そのうち強度が弱い物にはさらに2種類あるそうです。

まず、一番安全なのは【車両防護柵】これは国道などの交差点付近に設置されているところが多く、トラックが突っ込んできても安全性を確保できるもの。横棒は3本のものが多く、支柱は11.4センチ(太いものは13センチ)の角柱

次に【生活道路用柵】これは8tトラックが時速40キロで追突角度10度でぶつかっても突破されないもの横棒は2本のものが多く、支柱は7.5センチ

更に【横断防止柵】東京都のイチョウのマークが入っている緑色のものなど。これには車に対する強度はなく、歩行者や自転車が車道に行かないようにするためのものだそうです。支柱は6センチの円柱

本来であれば通学路は全部【車両防護柵】にしてもらいたいが、狭い道では難しいとのこと。もう少し突っ込んで聞いてみると、車両防護柵は地中に1.4~1.5メートル埋設しなければならず、地下の水道管をはじめとした埋設物の関係ですべてをこれにするのはかなり難しいとのことでした。

であるならば、少しでも安全な生活道路用柵にしてもらいたいとのことでした。

ただ、うちの小学校でもそうですが、さらに狭い道では設置することによって、車いすなどの通行が困難になってしまうために柵を設置できないところも多いとのこと。ここに関してはスクールゾーンの指定やそれが難しければゾーン30(学校区域ごとに車の制限速度を30キロに制限するもの)を警視庁に要望するなど、代替策を考えていかなければなりません。見守り隊やスクールガードの方々にも手伝っていただいております。

行政でできることはできる限り努力して子供たちの安全を守っていきたいと思います。